タバコのんでいますか?
タバコ嫌いな私、アルが古本屋で見つけた超良書。
読んでみたら面白い!わかりやすい!話のネタになる!
「タバコの歴史」を参考にタバコが嫌いな方も知ってほしい歴史をほんのちょっと紹介します。 (本は古いですが「タバコ」に関してはネットに載っていない情報が山ほど載っています。)
新世界から旧世界への贈り物
タバコはコロンブスの一行が「新世界」で目撃した原住民の喫煙が始まりです。つまり、「新世界」から「旧世界」にもたらされた最高の贈り物だったといえます。
現在でも世界中でパイプ、葉巻、電子タバコなど様々な種類のタバコが楽しまれているので最高の嗜好品が贈られてきたといえそうですね。
タバコの基本情報
タバコの発祥地などの基本的な情報を知りましょう!
タバコの葉っぱはナス科タバコ属の植物です。そこら辺の情報はwikiで調べられますね。
タバコの原産地
タバコの原産地は南アメリカのボリビアあたりだといわれています。現在ではハバナが葉巻で有名なので中央アメリカでも繁茂していたのはイメージしやすいですね。
やはり「新世界」からの贈り物だといえます。
タバコの起源
タバコの史実が始まったのはコロンブス探検隊の記録からが始まりです。しかし、実際にはより昔から人々の間で親しまれてきたという見解も多々あります。
古代マヤ人
現在のように快楽のためタバコを喫煙する風習があったのは古代マヤ文明の宗教的儀式が始まりであるという説が有力なようです。古代アラワック族が中央アメリカにタバコをもたらしたようです。「あるパイプに似たもの」にタバコの葉で香りを楽しんでいた証跡が古代マヤ寺院に残っています。コロンブスが発見する1400年前からタバコが親しまれていたこととコロンブスが1400年間の空白の歴史を終わらせたといえます。
スキタイ人
紀元前450年頃にはスキタイ人がある植物の葉っぱ(もしくは木の実)を火で熱して煙を吸って意識を失っていたというヘロドトスの記述があるようです。
これを後に「インド=タバコ」hemp-seedといわれているようです。
古代ローマ
古代ローマでも葉っぱを焼いた煙を吸って病気の治療をしていたという風習が残っていたそうです。また、古代ローマ遺跡からは「パイプ」が発見されたことからコロンブスの発見よりも一千年前にはタバコの喫煙が行われていた説があるようです。しかし、タバコの葉っぱという情報はないようですね。
タバコの発見
ある植物の葉っぱの煙を喫煙していた風習はいろいろあるみたいですが、「香りの高いある植物の乾いた葉っぱ」=タバコをコロンブスの探検隊の一行が1492年に原住民から贈り物としてもらったのが史実の始まりとなっています。
タバコはなぜ広まった?
贈り物としてもらったタバコの葉っぱをスペインへ持ち帰ったまでは「新世界」から「旧世界」への贈り物の最初の段階です。ではどのようにスペインから世界中に広まったのでしょうか。コロンブスの一行は喫煙習俗を最初に目撃しましたがタバコをどのように、どんな形で、どんな人たちが、タバコを使用していたのでしょうか。
最高の学術書にこれ以上ないくらい詳しく載っています。
タバコと日本
煙草の伝来にはさまざまな説があります。南蛮人(=ポルトガル人)が持ってきたということは有力ですが正確な日時に関しては議論の余地があるようです。
長崎の桜馬場とタバコの栽培
しかし、日本にタバコが初めて植えられた年が明かされています。1604年に長崎の桜馬場に植えられたことは多くの学者から認められているみたいです。
昔から日本でも栽培されていたのですね!
キセルの文化
世界中にパイプや煙管はありますが、日本も煙管は芸術品のように重宝されていました。
キセルの語源
キセルという言葉はヨーロッパから伝わった言葉だと思っていませんか?しかしヨーロッパにそんな言葉は存在しません。現在ではカンボジア語の「クシエ〔ル〕」から由来していることが有力となっています。なぜカンボジア説が有力なのか、他にも語源があることなどが本書には参考文献の引用と共に詳しく載っています。
キセルと秀吉
太閤秀吉は当時、中国から輸入された煙管を江州水口(現在の滋賀県)に住んでいたといわれる「権兵衛吉久」というものに命じて自家用煙管をつくらせたという記録があります。江州水口でつくられた煙管は「水口張」=「太閤張」として全国にその名を知らしめたという歴史があります。
しかし、秀吉は「タバコの使用を禁止」したという説もあります。果たして秀吉がタバコを愛用していたかは謎となっています。。。
本を読んでみて
本書を読むとわかりますが、膨大な文献や記録をもとに著者の考察がされています。
本の内容には各国の歴史だけでなく「アイヌとタバコ」「エスキモーとタバコ」「タバコが引き起こした社会問題」などのちょっと気になる情報も詳しく載っているので楽しく読めます!
煙草は嫌いですがこの本を読んでからタバコの歴史が好きになってしまって、ついには滋賀の水口にある博物館にまで行って「煙管」を見てきました!
タバコの歴史もそうですが
本書の情報量とわかりやすさが半端ないです!!!
本のレビュー記事
読んでみると面白いですよね!価値ある本は読まないとわからない!