アルの備忘録

本棚が足りずにいいものを探しているがなかなか見つからないので困ってる雑記ブログ

100年以上前の懐中時計

 

最近の時計はデジタル進歩でスマートウォッチなど多機能高性能超便利ですね。

ゼンマイを巻かないと時を刻まない時計にもそれなりの魅力があります。

100年前の懐中時計

ピッカピカの懐中時計。

服部時計店って知っていますか?

恥ずかしながら、20代前半の無知な私にとっては全くの初耳の名前。

現在の名前は日本人の大部分が知っている大手時計メーカー

 

SEIKO

 

祖父の家に泊まっている時にその価値を見つけました。

 

 

祖父「服部時計店の時計があるんだけど見る?」 

私「服部時計店???(←ちんぷんかんぷん)」

祖父「おじいちゃんのお父さんから昔形見でもらったんだよ。」

私「形見???(曾祖父から???)」

祖父「ほら(パカッ)」

私「おぉぉーーーー!!!」 

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ゼンマイ式の銀色懐中時計。

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当時の和紙でできた達筆な購入証明書。左上に大正2年と書かれている。

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和紙の裏面。漢字とカタカナで保証内容が記載されている。


私「これに書いてある大正2年って!???」

祖父「大正2年。。。えーーーと、106年前か」

「106年前ぇぇ!!!!」

祖父「これゼンマイ式かぁ (クルクルクル) 」

私「えっ、それまだ動くの???」

祖父「あれ?動いたよ!」

私「まじかぁぁぁ!!!!!?????」

  

  • 服部時計店が現SEIKOだった衝撃
  • 曾祖父の形見時計がしっかり保存されていた美しさ
  • 100年以上前の懐中時計が未だに動く精密さ

そこには完璧な保存状態の服部時計店の懐中時計が購入証明書とともにありました。

懐中時計も購入証明書も綺麗に保存されているだけで驚いていたところに追い打ちかけて時計の高度な精密さを発揮してきました。本当にちゃんと作動しているか気になって箱にしまう直前までスマホの時計と確認していましたがぴったり時を刻んでいました。

 

私の祖父が持っていたのは大正2年と記されているものなので今から106年前。

 大量消費社会が完成しているこの時代で昔のモノ持ちの良さを体感できる数少ない経験のひとつでした。ネットショッピングも便利になって新しいものや誰かの要らなくなったものが売買できる中で大切にしたいものを大切に使い続けること。大切に保管することを忘れがちになっているかもしれない。祖父はこの時計を開けるのが久しかったらしく時計が作動したときは私同様に驚き感心していました。

 

服部時計店からSEIKOへの変遷

 

現在のSEIKOは1881年(明治14年)に服部金太郎によって東京京橋采女町(現在の銀座)にて服部時計店を創業。

1892年(明治25年)には掛け時計の製造。

1895年(明治28年)には懐中時計の製造開始。

1895年(明治28年)には銀座4丁目に時計塔を建設して営業を開始。現在でもそこにはSEIKOの大きな時計がありますよね。あれは1932年(昭和7年)に現在の形に改修。

1913年(大正2年)に国産初の腕時計が生産開始。

1924年(大正13年)に「SEIKO」の商標を初めて使用。その後ブランドを確立していき、オリンピックの公式時計を担当されるなど、名前通りの精巧さにかけて成功しましたね。

服部時計店からSEIKOへの変遷はなんとなくわかったと思います。

詳しく知りたい方はSEIKOのHP等で調べてください。

 

 

日本中にはまだまだ100年以上前の年季の入ったモノがたくさんあるはず。

100年以上前の時計が動くのはあまり珍しくないかもしれませんが大きな感動とうれしさと長い歴史が刻まれてきたことを思います。